毎年、植物による中毒事故が何件か発生していますね。

山菜採りに山野に行く人達が増える今頃は特に中毒事故が多くなります。

最近も、北海道で庭に生えていた毒性の強いイヌサフランの葉をギョウジャニンニクと間違えて食べてしまい、家族3人が食中毒を起こしてしまったという事故が起きました。

また、立て続けではありますが、中学校の調理実習で、ニラと間違えてスイセンを食べて生徒11人が中毒症状を起こしたという報道もありました。

イヌサフランとギョウジャニンニク、あるいはスイセンとニラは、外観が非常によく似ているため、間違って食べてしまうケースが多いそうです。

軽い中毒で済めばよいのですが、最悪の事態も何件かありますので、山菜採りの際は注意が必要です。

今回は、イヌサフランとギョウジャニンニクをはじめとして、似ているけれど有害・無害な植物について紹介していきましょう(^^♪

【追記 2018/4/26】 北海道で、男性が山菜のギョウジャニンニクと猛毒のイヌサフランを間違えて食べてなくなるという事故がまたありました・・・。

自宅敷地に生えていたギョウジャニンニクを採った際に、イヌサフランも一緒に採ってしまったようです・・・。

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イヌサフランとギョウジャニンニクについて

イヌサフランとギョウジャニンニク、普段はあんまりお目にかからないかもしれませんが、ギョウジャニンニクは栄養価が高い山菜として人気があります。

【ギョウジャニンニク】

 

出典:https://matome.naver.jp/、http://www.tuyukusa-hirayu.com/

山で修行する行者が食べていたということからギョウジャニンニクと名付けられたと言われています。

北海道で多く栽培されていますので北海道の特産物となっていて、主に5月上旬から中旬にかけて山菜として葉と茎を食べます。

アリシンとスコルジニンという成分が含まれており、滋養強壮・疲労回復・新陳代謝に効果があるとされています。

 

【イヌサフラン】

 

出典:http://www.sankei.com/west/west.html、http://ksbookshelf.com/DW/Flower/FlowerAINA.htm

9月~10月にかけて花を咲かせます。

土に植えなくても、室内に放置した球根状態のままでも花が咲くという生命力の強さを持っています。

球根や種子に、コルヒチンという物質が含まれ、痛風の薬として使われていますが、食べた場合、中毒を起こします。

【症状は・・・】

嘔吐、下痢、皮膚の知覚減退(麻痺)、呼吸困難

重症の場合は死亡することもあります。

ヒトの最小致死量は体重50 kgの場合,コルヒチンとして4.3 mg程度。

 

ギョウジャニンニクとイヌサフランの見分け方

出典:https://mainichi.jp/

上の実際の写真を見た限りでは、両者の区別は難しいですね。特に葉っぱは同じような感じです。

でも、大きな違いがあります。

それは、臭いです。 ギョウジャニンニクは名前の通り、ニンニク臭がありますが、イヌサフランには臭いがありません。

また葉の数でも違いがあります。

ギョウジャニンニクイヌサフラン
①芽生えには、ニンニク臭がある①臭いはない
②芽は、葉が1~2枚②芽は、葉が多数重なり合っている

 

スイセンとニラについて

スイセンの葉とニラも、間違えて食べてしまい、中毒を起こしたという報道を時々聞きます。

花が咲いていないと、確かに両方とも葉っぱは酷似していますので、間違えそうですね。

【スイセン】

 

冬から春にかけて咲く花でおなじみですね。

スイセンは、ヒガンバナ科の植物で、一般的にヒガンバナ科の植物にはヒガンバナアルカロイドという有毒物質が含まれています。

【症状は・・・】

悪心、嘔吐、下痢、流涎、発汗、頭痛、昏睡,低体温といった症状で、摂取後30 分以内に症状が起きます。

 

【ニラ】

出典:http://www.skincare-univ.com/recipe/、http://iwasironokuni.cocolog-nifty.com/

βカロテンやビタミンA、C等が豊富で、代謝機能・免疫機能を高め、疲労回復に良いとして、古くから食べられてきました。

また、整腸作用もあります。

種子は、韮子(きゅうし)という生薬で腰痛、遺精、頻尿に、葉は、韮白(きゅうはく)という生薬で強精、強壮作用に使われます。

スイセンとニラの見分け方について

出典:http://www.pref.tottori.lg.jp/

スイセンとニラの葉っぱは非常によく似ていますので、一緒に植わっている場合には外見からは見分けがつきにくいです。

ただ、ご存知のようにニラには非常に強い臭いがありますので、臭いで確認すると良いでしょう。

スイセンニラ
①臭いがない①強いニラ臭がある
②葉を横に切ったとき、唇を押しつぶした円のような形②V字型の切り口
③引き抜くと球根がある③引き抜くと球根はなく、ひげのような根っこ

他にも似ている有毒植物が・・・

ギョウジャニンニクとイヌサフラン、スイセンとニラ以外にも、よく似ている有毒植物がありますので、紹介しておきましょう。

トリカブトとヨモギ、ニリンソウ

【トリカブト】

出典:http://blog.livedoor.jp/ogita5/

トリカブトといえば、微量でも死に至るとして、テレビドラマや推理小説で使われている有毒植物の代表ですね。

アコニチン系アルカロイドという有毒物質を持っています。

【症状は・・・】

口唇や舌のしびれに始まり,次第に手足のしびれ,嘔吐,腹痛,下痢,不整脈,血圧低下などをおこし,けいれん,呼吸不全(呼吸中枢麻痺)に至って死亡することもあります。

【ヨモギ】

出典:http://blog.sophiawoodsinstitute.com/wp/

古くから食用として、あるいは葉はもぐさとしてお灸に使われていますね。

【ニリンソウ】

出典:http://gensirin.blog.fc2.com/

春山を代表する植物で、主に湿潤な山地の林床や周辺部に生育していて、山菜として食用になります。

白い花が咲いていると区別がつきますが、花がないとトリカブトと区別が付きにくく、ニリンソウと間違ってトリカブトを採取してしまう事故が毎年発生しています。

 

トリカブト、ニリンソウ、ヨモギの見分け方】

臭いをかいでみましょう。

ヨモギはヨモギの独特の臭いがありますが、トリカブトは臭いがありません。

ヨモギの葉の裏には白っぽい綿毛が生えていますが、トリカブトにはありません。

トリカブトとニリンソウの場合、臭いでは区別がつきません。

葉っぱの付き方も酷似していますので、非常に難しいです。

花が咲いている時、白い花がニリンソウ、紫の花がトリカブトです。

トリカブトヨモギニリンソウ
臭いなしヨモギ独特の臭いがある臭いなし
葉の裏に白い綿毛がある
烏帽子のような形の紫の花が咲く
白い5弁の花が咲く

チョウセンアサガオとゴボウ(根)、ゴマ(種)、オクラ

【チョウセンアサガオ】

出典:http://zatusoku.com/、http://pixls.jp/

低木または高木の多年草で、春から秋にかけて、下向きに垂れ下がったロート状の花をつけます。

麻酔薬としても使用されることもある薬用植物ですが、根や実、種子を食べると、覚せい剤に似た症状が出ます。

【症状は・・・】

経口後30分程度で口渇が発現し,体のふらつき、幻覚、妄想、悪寒など覚せい剤と同じような症状が現れます。

チョウセンアサガオを触った手で目をこすっただけでも、瞳孔が散大し、まぶしくて物が見えなくなります。

【チョウセンアサガオの根とゴボウの根】

出典:http://be365.info/

見た目、全く区別がつきませんよね。

見分け方としては、ゴボウは繊維質なので折れにくいのですが、チョウセンアサガオの根はもろくて折れやすいそうです。

ゴボウの葉の裏は白い綿毛が生えていますが、チョウセンアサガオにはそのようなものはありません。

【チョウセンアサガオのつぼみとオクラの実】

出典:http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/index.html

見分け方としては、切った断面を見ると、オクラには種子がたくさんありますが、チョウセンアサガオのつぼみには種がありません。

【チョウセンアサガオの実とゴマの実】

出典:https://health-to-you.jp/

写真でもお分かりのように、チョウセンアサガオの実はゴマの実に酷似していますので、注意してください。

 

まとめ

今回は、山菜取りの季節に多い食用植物とよく似てはいるけれど食べてはいけない有毒植物について、「イヌサフランとギョウジャニンニクの見分け方は?症状は?」と題して紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

普段、私はスーパーで野菜を購入していますので、有毒植物と間違うということはありませんが、以前「道の駅」で農家の人が間違って有毒植物を販売して回収したというニュースも聞いたことがあります。

専門家でも間違うぐらい似ているぐらいですから、素人は山に山菜取りに行く際には気をつけないといけませんね。

🌸こんな本がそばにあると良くわかるかも(^_-)-☆

最後までご覧いただき、ありがとうございました。ちょっとだけでもお役に立てればうれしいです(^^♪